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ブランドストーリーBRAND STORY

城下町高遠の酒蔵

天下第一の桜の名所として知られる信州高遠。

高遠は古くから城下町として、地域の政治経済の中心として発展しました。1582年、武田信玄の五男、仁科五郎信盛が織田軍に攻め落とされて落城した史実も語り継がれています。

江戸時代末期にこの地に酒造業を興したのが、当社の創業者、黒河内松治郎です。太田屋の次男、松治郎ということで、屋号は太松でした。

当時高遠藩は、維新前夜の尊王攘夷のもと、戊辰戦争などを迎えます。
藩校進徳館では近代的な教育が始められ、後の東京音楽学校初代校長となった伊澤修二など、多くの偉人を輩出する進取の気性のある時代でした。

余談ですが、黒河内一族のルーツは伊那市長谷の黒河内地籍にありますが、源平の戦いの平氏側が逃亡して住み着いた場所といわれています。

ペリーの来航以来、鎖国から開国への中で、松治郎はさまざまな事業を行いました。「小児健脾円」という胃腸薬の販売や、馬を使っての物流など、その中の一つが酒造業でした。幕末慶応2年(1866)のことです。場所は、現在の伊那市高遠町西高遠、名前は「太松酒造店」でした。

仙醸の歴史をより深く知る

2016年~2018年農業新聞連載