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甘酒って結局、体に良いの?
「腸」からみる甘酒の健康効果

生甘酒の写真イメージ

「甘酒が健康に良い」というのはすでによく知られていますが、「では、どう良いのか?」となるとはっきり答えられる方の方が少ないのではないでしょうか。

「栄養が豊富」、「美容にも良いらしい」、なんとなく「体に良い」というイメージが先行している甘酒ですが、その実力はもしかしたら私たちの期待以上かもしれません。

今回は健康の要、「腸」にフォーカスして甘酒の健康効果についてお話します。
専門家の間でも「甘酒が免疫力向上に役立つ」として再注目されているそのわけとは。
「免疫力と腸の関係」にその鍵がありそうです!

免疫力のカギは「腸」にあり!

一時期、「腸活」という健康法も流行しましたが免疫学の観点からみてもあれは大変理にかなったこと。
というのも人体の免疫細胞のおよそ7割は腸に集結していて、体内に侵入してきた病原体に対する第一線の防御システムとなるのが免疫細胞の集まっている「腸管免疫系」。*1,*2

*1:①NHKスペシャル「腸が免疫の鍵だった」
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1303.html
*2:自然免疫応用技研株式会社「免疫と腸の関係とは」
https://www.macrophi.co.jp/special/1551/

 少し意外に思えるかもしれませんが「腸の健康は免疫の要」、つまり「腸の健康=体全体の健康の礎」と言い換えることができるのです。
 かの有名な古代ギリシアの名医ヒポクラテスも 健康にとっていかに腸が大切であるかを力説し、「すべての病気は腸からはじまる」という言葉を残しているほど。

 腸の主な役割は食物の「消化・吸収」ですが、腸壁は栄養を吸収するだけでなく、物理的なバリアとしても機能し、不要な物質が血流に入るのを防ぎます。つまり、体内に入った不要なもの、有害なものが体中に回ってしまうのを防いでくれるのも腸壁の役目。
腸内の免疫細胞は、このバリアの維持にも一役買っています。

 免疫細胞はさらに「学習」する細胞で、何が病原体で何が無害な食物成分や自己の細胞なのかを腸内で学びます。免疫細胞が腸内で正しく学習することで、過剰な免疫反応や自己免疫疾患のリスクが低減するので、免疫細胞の学習環境、つまり腸内の環境を整えることはとても重要。

腸内の環境は腸内にいる無数の腸内細菌のバランスによるところが大きく、腸内細菌のバランスが崩れると、免疫系の機能にも悪影響を及ぼすことがあります。これは「腸内フローラの不均衡」や「ディスバイオーシス」と呼ばれ、アレルギーや炎症性腸疾患など、様々な健康問題につながることも。

「腸の状態が悪い」というとすぐに連想するのは「便秘や下痢」ですが、実は
「腸の状態が悪い=病気にかかりやすい状態」。

 腸の状態、腸内に存在する腸内細菌のバランスや状態は免疫細胞の状態とダイレクトに相互作用します。つまり善玉菌が多く、腸内の状態が良好であれば免疫細胞も発達し、腸内の状態が悪化すれば免疫細胞も弱ってしまうことに。
 「腸活」はお通じだけの問題ではなく、いわば病原体に対する人体の守備力を上げるための健康法ということができます。

甘酒は「腸活」の必須アイテム!?

 腸に良い成分と聞いて、一番に思い浮かぶのは「食物繊維」でしょうか?それとも「オリゴ糖」
 「腸に良い栄養素」としてすぐ思い浮かぶこの2つ、米麹を原材料として作られる「米麹甘酒」にはその両方が含まれています。

【食物繊維】

「米麹甘酒」には水溶性、不溶性の食物繊維が両方含まれています。どちらの食物繊維も大腸で分解され、ビフィズス菌などの善玉腸内細菌の餌になるため、善玉菌が増え、腸内環境が改善されます。
 加えて水溶性食物繊維はコレステロールを吸着して排出、ナトリウムの排出を促す効果があり、不溶性食物繊維は水分を吸収して排泄を助けるため、不要な老廃物が腸内に留まりにくく、腸内の腐敗、悪玉菌の増殖を抑える効果も。

【オリゴ糖】

  米麹が発酵する際にオリゴ糖が生成されるため、「米麹甘酒」には豊富なオリゴ糖が含まれています。
 オリゴ糖は腸内の善玉菌、ビフィズス菌の餌となって腸内環境を整えるほか、酢酸や酪酸などの短鎖脂肪酸に分解されて、善玉菌の増加と悪玉菌の減少を促します。
 腸内の善玉菌を増やして元気にし、悪玉菌を減らして腸内細菌のバランスを整えるのがオリゴ糖の主な働きです。


 米麹を原料とした甘酒を愛飲している方の声に「長年悩んでいた便秘が解消された!」、「毎朝、すっきりできる」といったお通じに関するものが多いのはこうした成分が腸内を整え、サポートしてくれるから。
 すでに研究も進んでいて、「甘酒の飲用によってスムーズな排泄が促される」、「甘酒の飲用が腸内の最近バランスに関与する」等の実験データも出ています。*3

*3:八海醸造「研究開発 知るほどスゴい麹甘酒のチカラ Vol.2」
https://www.hakkaisan.co.jp/research-development/koji-amazake/koji-amazake02

日本人の食物繊維摂取量が大幅に減少!

 特に「食物繊維」は摂取量が減っているとされる成分で、1947年の平均摂取量が27.4gであったのに比べ、2017年度のデータでは「日本人の食物繊維摂取量は約半分」にまで減少しています。
 内訳をみると、1950~1970年代にかけて穀類からの食物繊維摂取が大幅に減っていて、これは肉や乳製品を多くとる食生活の欧米化によるものではないかと考えられています。

*4:大塚製薬 センイラボ
https://www.otsuka.co.jp/fib/labo/02/

食物繊維の摂取目安量は男性21g、女性18g。現在の摂取量はあらゆる年代で不足していて特に20~40代での不足が目立ちます。
 忙しい毎日、仕事や家事の合間にお腹を手早く満たすことで精一杯、育児に手いっぱいで自分の食事は後回し、といった背景もあるのかもしれません。

甘酒が腸活アイテムとして優れているのは「飲むだけで良い」という点。調理の手間がなく、飲むのに時間もかかりません。
「善玉菌の餌となって腸内のバランスを整える」」*5+「お通じをスムーズに」
という2つの効果が期待できるのもうれしいところです。

*5:森永製菓甘酒ラボ「甘酒の腸内環境改善効果」
https://www.morinaga.co.jp/company/rd/amazake_labo/report05/

生甘酒って?さらに腸活効果が期待できるって本当?

さて、飲むだけでおいしく腸活ができる「米麹甘酒」ですが、実はもっと強力に腸活をサポートしてくれる新しい甘酒もあります。
それが、『生甘酒』。
高温での加熱処理を施さず、「生」の状態のままの『生甘酒』には、通常店頭で販売されている「甘酒」からは失われてしまっている「酵素」が豊富に含まれています。
 そもそも「米麹甘酒」は米麹の発酵により生み出されるもの。高温を加えて発酵を止めない限り、酵素は生きて発酵を続けます。
 その生きたままの酵素を摂取できるのが『生甘酒』の一番の魅力ですが、この「酵素」、実は腸活にも重要な役割を果たします。

 「消化酵素」で有名なように、酵素の主な働きは消化。人体の中で消化、吸収を担うのは腸ですから、酵素が消化を助けてくれるということはすなわち腸の負担が減るということになります。
 いくら体に良い物を食べても吸収されなければ意味がないですよね。
 健康に良い食生活をしているはずなのに、いまいち…という場合は酵素をしっかり摂れているかどうかを見直してみても良いかもしれません。

 未消化の食物が大腸に到達すると、大腸内で発酵して、ガスの発生や腹部膨満感などの不快な症状を引き起こすこともあります。酵素を補うことは消化の効率をアップさせ腸内の環境を改善するので、このような不快な症状も軽減されます。

 人間が体内で生み出す体内酵素の量は、あらかじめその限界量が決まっているといわれているので、酵素を補うことは非常に重要で、腸の負担を減らして若々しく保つのにも役立ちます。

腸内の環境だけでなく、「腸」そのものの負担を減らしてサポートしてくれる「酵素」。
酵素を含む食品は「生もの」か「発酵食品」のみですが、飲むだけで「食物繊維」、「オリゴ糖」、「酵素」のすべてが補える『生甘酒』は今後、腸活の分野からもますます注目が集まりそうです。

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注釈一覧

その他参考URL

あまざけ 飲み比べ